ニュースリリース

TOP >  ニュースリリース

チャットカウンセリングを活用し、社内のメンタルサポート体制を強化しよう

2020年02月5日

【チャットカウンセリングとは】

チャットカウンセリングとは、LINE やTwitter、Facebook等のSNSのダイレクトメッセージを使ってカウンセラーに相談するカウンセリングの形態です。リアルタイムで文字によりカウンセラーと会話ができ、「オンラインカウンセリング」の一つです。

携帯やパソコンから相談できるほか、単語や長文だけでなく、絵文字やスタンプ、写真等も送れるので、カウンセラーに詳しい情報を届けることが可能です。話すのが苦手な人でも、文字ならカウンセラーに相談しやすいということもあり、利便性が高いのが特徴です。カウンセラーの守秘義務は徹底されていますし、チャットサービスを提供する企業のセキュリティー品質は厳しく、安全性も担保されています。

また、カウンセラーからの情報や、心理状態が良くなっていく経緯も文字で残るため、後々見直し、自分を励まし立て直すことに役立てることもできます。カウンセラーと対面する必要がないので、相談室に緊張しながら入るプレッシャーもなく、初めて相談するツールとしては、最適ではないかと感じています。

更に、国内だけでなく、海外赴任者とも手軽にカウンセリングを実施することができます。相談以外にも、海外赴任者の心身の状態も確認でき、赴任者も日本との繋がりを実感できますので、海外生活の孤独感も薄れ、メンタルヘルスを保つことに貢献もできます。
こういった理由から、チャットカウンセリングは社会に普及しつつあるのです。

 

【ハラスメントとリアルな世界】

企業側がどんなに気をつけても、従業員からのハラスメントの訴えはなかなかゼロにはならず、訴えた本人も不満が解消されないのが現実ではないでしょうか。不満が解消されないことで、本人の退職を招くばかりか、労使トラブルに発展してしまうといった例も少なくありません。

最も頭を悩ませるのは、インターネット上に書き込みされ、更に拡散されてしまうことではないでしょうか? ハラスメントを訴えた社員が書き込みするだけでなく、日頃は清廉潔白に見える従業員も、ネット上では炎上を招く発言をしていたり、SNS上で自分自身を過剰にさらけ出し、アピールしていたりすることは珍しくありません。
つまり、ネットの世界はリアルな世界とは違い、つい本音が出やすいということです。そして、ネットにならある程度何を書いてもいいと錯覚させる力があるようです。

 

そういった特徴から、チャットカウンセリングは、不満を持っている従業員にとっても、非常に敷居が低く、良い意味での不満のはけ口ともなるでしょう。コミュニケーション技術に精通したカウンセラーとのチャットカウンセリングを通じて、現実的な世界とうまく向き合う一助となればと思っています。

 

【厚労省の自殺対策にも利用されている】

厚生労働省は「自殺対策白書」を毎年発表しています。令和元年版は「平成30年3月に、自殺防止を目的としたSNSを活用した相談事業(以下、「自殺防止SNS相談事業」)を開始した」とありますが、自殺だけでなく、様々な悩みをSNS相談が受け止める結果となりました。

白書によると、相談延べ件数は22,725件で、LINEによる友だち登録数は57,978件に上りました。

厚生労働省で行うメール相談、電話相談とは委託団体数の違い等もあり、件数で比較はできませんが、SNS相談は初年度の施策にもかかわらず多くの人が利用したことがわかりました。

またLINEに限っても、LINE相談全体での相談件数(延べ19,412件)が、友だち登録数(57,978件)よりもかなり少なく、相談を希望しても受けられなかった方が相当数いたことが読み取れます。

もし、社内でチャットカウンセリングを利用できれば、社内をよく知るカウンセラーに従業員が相談したい時に、気軽に相談することができ、悩みの解決を早めることができます。

 

当社ならびに、当社関連NPO団体は、省庁・自治体のSNS相談事業をはじめ、企業、学校等とチャットカウンセリングサービスを実施して参りました。相談者が自分の悩みや問題に自発的に取り組もうと、相談を始めること自体、改善に向かっているといえます。「相談してみようかな」と思う気持ちを実行に移しやすいことが、チャットカウンセリングの最大の利点といえるでしょう。

 

今後、ネットの普及と共に、更に広くチャットカウンセリングは普及していくことでしょう。
従業員や学生への支援ツールのひとつとして、時代が求めているチャットカウンセリングをご検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

一般社団法人全国SNSカウンセリング協議会 認定SNSカウンセラー
特定非営利活動法人 東京メンタルヘルス・スクエア
「こころのほっとチャット」スーパーバイザー
大阪商工会議所 メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種
国家資格 キャリアコンサルタント
一般社団法人全国心理連合会 上級プロフェッショナル心理カウンセラー
一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 シニア産業カウンセラー

賀澤 美樹

 

 

【関連情報】
●「東京メンタルヘルス・スクエア」では「SNSほっとライン」として、
 LINEを利用したSNS相談を無料で受付けています。
 詳細はこちら⇒http://www.npo-tms.or.jp/service/sns.html

●当社東京メンタルヘルスでは、学校・教育機関向けSNS相談(チャットカウンセリング)も
 サポートしております。詳細はこちらをご覧ください。
 また一般企業向けに、SNS相談(チャットカウンセリング)を活用した、
 「社外相談窓口」サービスもご用意しております。
 ご用命については、当社サイト「お問い合わせ」ページより、お気軽にお問い合わせ下さいませ。

年末年始休業のお知らせ

2019年12月1日

年末年始の休業期間のお知らせです。

お客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

<期間> 2019年12月28日(土)~2020年1月5日(日)まで。

1月6日(月)より通常営業とさせていただきます。

メンタルヘルス通信 No.92のお知らせ

2019年11月20日

本号特集「子どもの自殺を防ぐ! SOSの出し方教育」<メンタルヘルス通信 No.92>

今回のメンタルヘルス通信は、子どもたちの自殺を予防するための最重要施策と言える、
「SOSの出し方教育」について取り上げます。その概要をご紹介するとともに、
取組効果を上げるためのポイントもお伝えしていますので、ぜひご一読ください!

メンタルヘルス通信は、イントラネットへの掲載やプリントアウトしての配布など、
従業員の皆様へのメンタルヘルス啓発活動などにご活用ください。

【PDF版】
メンタルヘルス通信_第92号(PDF)

台風19号の影響に伴う、休業のお知らせ

2019年10月10日

台風19号の接近・上陸に伴いまして、
10月12日(土)・13日(日)の両日を急遽、終日休業とさせて頂きます。

皆様には大変ご不便をおかけ致しますが、
何卒ご理解下さいますようよろしくお願い致します。

自分を振り返ること(セルフモニタリング)の大切さ

2019年09月27日

●うつ病は本当に突然発症するの?

 

厚生労働省のデータによると、うつ病など気分障害の患者数は年々増加傾向で、現在は100万人を超えています。精神疾患者数が390万人ですから、精神疾患全体の4分の1以上を占めていることになり、その多さを物語っていると思います。

私は現在、埼玉県のあるクリニックで、うつ病等によって休職している人が職場復帰できるように支援するためのグループ・プログラム『リワーク』を行っています。

利用者さんたちにうつ病を発症したときの話を聞くと、「ある日突然、ベッドから立ち上がれなくなり…」「あるとき、急に身体のふんばりがきかなくなって、会社に行こうと思っても身体が動かなくなって…」という話をよくうかがいます。

うつ病の発症は本当に何の前触れもなく「突然」「急に」起こってしまうものなのでしょうか?

 

●ストレスに対する反応のプロセス

 

うつ病は何らかのストレスがきっかけとなって発症します。ストレスに直面すると、まずショック反応が見られます。落ち込んだり、不安になったり、イラっとしたり…。その後、ストレスに対処するために、抵抗反応を示します。このとき一時的に身体機能やパフォーマンスは向上するのですが、これは言わばストレスに抵抗するために無理をしている状態です。

短い期間の中で対処して問題解決されれば大丈夫なのですが、ストレス状態が長く続いてしまうと、無理した影響で次第に疲弊していきます。これを疲憊(ひはい)期というのですが、身体機能やパフォーマンスが徐々に下がっていくといった反応が見られます。

 

急激にお腹が痛くなる、激しく緊張するといった急性ストレス反応であれば、誰しも気づけるのですが、徐々に不満や疲労が溜まっていくような慢性ストレス反応は非常に気づきにくいものです。

それに加えて、「これくらい大したことない」「みんなも大変だからこんなことくらいで…」「迷惑をかけたくない」といった思いから、身体や心のちょっとした不調のサインを見逃してしまうことが少ないようです。結果として、ご本人としては、「突然」「急に」症状が現れたように感じるのでしょう。

 

●セルフ・モニタリングの大切さ

 

しかし、本当はうつ病になる前に何らかのサインが出ているはずです。

例えば「ちょっと体がだるい」「なんとなく気分が乗らない」「どうも食欲がわかない」「睡眠が浅い」「お酒やたばこが増える」など。こうしたちょっとしたサインに早く気付いてケアすることができれば、うつ病などを予防することがしやすくなります。

 

自分自身のことを振り返り、自分の状態に気づいていくことをセルフ・モニタリング(自己観察)というのですが、うつ病を予防するためにとても大切な力と言われています。

 

●お天気マークを使った振り返り方

 

例えば、体重を例に考えてみましょう。日々摂取する食物とそのエネルギー量を記録することで、食生活の改善につなげるレコーディング・ダイエットってありますよね(ウィキペディアより一部引用)。日々記録を取ることで、体重の変化やその理由を意識するため、ダイエットがしやすくなるという手法です。

 

同じように心の状態も、毎日記録を付けることでその変化に気づくことができ、心のメンテナンスに役立てることができます。

私が勤務しているクリニックでは、虹・晴れ・晴れ曇り・曇り・雨・雷雨の6つのお天気マークを使って、気分を振り返るワークを行っています。プログラムが始まるときとプログラムが終わるときの一日2回、そのときの気分に合ったお天気マークを選びます。

 

 

img1

 

 

例えば、「元気がいい」「調子が良い」状態なら晴れの方を、「しんどい」「調子が悪い」状態なら雨の方を、自分の基準で選びます。選んだあとに、どんな状態かコメントするのです。また、選んだお天気マークはシートに記入していき、ある程度継続すると、折れ線グラフが出来上がります。それを見ると、コンディションが上昇傾向なのか、下降傾向なのか、あるいは横ばい傾向で安定しているのか、一目瞭然というわけです。これは弊社のコンケアを活用したワークですが、セルフモニタリングを向上させるのに非常に効果的なワークです。

 

 

img2

 

●セルフ・モニタリングの効果 ~「いつもの自分」を知る~

 

最初は「割と調子が良い」「可もなく不可もなくという感じ」「普通」「ちょっと疲れている」といった端的な表現が多いのですが、続けていくと表現が豊かになり、どういう状況でどんな状態になっているのか詳しく説明できるようになります。

 

また、継続する中で「いつもの自分」という基準を知ることもとても大切です。

なぜならば「いつもと違う自分」になったときがストレスに晒されている状態だからです。この違いが分かるようになると、ストレスに早く気づけるようになり、より早いタイミングでセルフケアをすることができるようになります。そして、1つ1つのお天気マークの違いを説明できるようになると上級者。人によっては、睡眠の質が気分に影響するとか、不安があるかないかが気分を左右するとか、自分にとって大切なポイントが見えてきます。

ある患者さんは、最初は『晴れ』が「いつもの自分」と思っていたそうです。しかし、自己理解が深まる中で、不安が全くないと地に足がつかないような感じでミスが多く、逆に不安がある程度あった方がバランスをとりやすいことに気づかれました。それから『晴れ曇り』が「いつもの自分」になったそうです。

自己理解が深まってくると、「いつもの自分」の基準に変化が見られることも実はよくある話なのです。

さらにこの気づきから「不安はあってもいいんだ」と受容できたことで、心が安定していきました。

 

●セルフケアのコツ ~心の状態に合わせて過ごす~

 

また、セルフモニタリングをして、心の状態に合わせて過ごし方を選んでいくことも、セルフケアにおいてはとても大切です。

例えば、朝起きたらなんとなく体がだるくて頭が少し痛かったとします。体温を測ってみたら37.8℃。微熱という感じです。そのとき、みなさんはどう対処しますか?休むほどではないと判断して一応会社に行ったとしても、おそらくいつものように元気にテキパキ仕事をこなすというよりは、できることだけやって、なるべく早めに家に帰るのではないでしょうか?自分の体調に合わせて一日の過ごし方をある程度コントロールすると思います。

ある患者さんは、子どもと関わる仕事をしていました。子どもたちは元気いっぱいなので、子どもたちに合わせて笑顔で元気よく仕事をされていたそうです。体調がよくなかったり、しんどいときも無理をして常に全力で働いていました。ところが心が『晴れ』のときは普通にできることも、『雨』のときに同じようにやろうとすると、とてもしんどいと感じることがあります。セルフモニタリングを通してそのことを実感され、『雨』のコンディションにあった過ごし方をするように心がけたそうです。

「いつも全力じゃなくていい」「今の自分にできることをやればいいんだ」と思うことで心が軽くなったそうです。

 

●最後に…

 

このように、
①心の状態を振り返って、「いつもと違う自分」に早く気づいて、セルフケアを行う。
②自己理解を深めて、心の状態に合わせた過ごし方を選ぶ。

 

この2つを意識すると、良い心の状態で過ごせることが増えていくと思います。セルフモニタリングを習慣に取り入れて、心身の健康を良い状態に保てるよう心がけてみてはいかがでしょうか。

東京メンタルヘルス
公認心理師・臨床心理士 山本立樹

●関連情報
・本コラムにてご紹介した、コンディションマネジメントサービス「コンケア」のサービス詳細は、
 こちらをご覧ください。
・学校,教育機関向けの「スクールコンケア」のサービス詳細は、こちらをご覧ください。

1 2 3 4 5 6 7 30

検索する

Copyright © 2020 Tokyo Mentalhealth All rights reserved.

ページトップへ