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メンタルヘルス通信
東京メンタルヘルス通信臨時号
2016年7月8日
<性をどう生きるか①>
「あなたの人生は、性にどんな影響を受けたのでしょうか」
これが私のセクシュアリティの見方である。
したがってセクシュアリティのカウンセリングも、このようなスタンスで行っている。
ここで言う性とは、生物学的な性はもちろん、社会学的な性、つまり「ジェンダー」を含んでいる。
また、自分の性だけでなく他人の性にも影響を受けている。性が人生に影響するというのは、斯様に様々である。
性器レベルのような身体的な特徴もあれば、「モテるモテない」といった人気度を表す心理社会学的なレベルもある。性の差別が根底にあるセクハラの関係などもある。
最近は性的違和感を覚える「トランスジェンダー」の人たちも、性差別からの解放を求めている。
また近頃では、LGBTという言葉も定着しつつある。
LGBTとはL(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシュアル)T(トランスジェンダー)の頭文字をとったもので性的少数派を意味する。
いずれにしても人は性をどのように生きるか、ということが求められているが、その手枷足枷になるのは、性をどのように教えられて、また体験してきたか、ということに潜在的ヒントがある。
つまり、それが人生の影響ということである。
東京メンタルヘルス 所長 武藤清栄