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メンタルヘルス通信
東京メンタルヘルス通信臨時号
<チャットカウンセリングを活用し、社内のメンタルサポート体制を強化しよう>
チャットカウンセリングとは、LINE やTwitter、Facebook等のSNSのダイレクトメッセージを使ってカウンセラーに相談するカウンセリングの形態です。リアルタイムで文字によりカウンセラーと会話ができ、「オンラインカウンセリング」の一つです。
携帯やパソコンから相談できるほか、単語や長文だけでなく、絵文字やスタンプ、写真等も送れるので、カウンセラーに詳しい情報を届けることが可能です。話すのが苦手な人でも、文字ならカウンセラーに相談しやすいということもあり、利便性が高いのが特徴です。カウンセラーの守秘義務は徹底されていますし、チャットサービスを提供する企業のセキュリティー品質は厳しく、安全性も担保されています。
また、カウンセラーからの情報や、心理状態が良くなっていく経緯も文字で残るため、後々見直し、自分を励まし立て直すことに役立てることもできます。カウンセラーと対面する必要がないので、相談室に緊張しながら入るプレッシャーもなく、初めて相談するツールとしては、最適ではないかと感じています。
更に、国内だけでなく、海外赴任者とも手軽にカウンセリングを実施することができます。相談以外にも、海外赴任者の心身の状態も確認でき、赴任者も日本との繋がりを実感できますので、海外生活の孤独感も薄れ、メンタルヘルスを保つことに貢献もできます。
こういった理由から、チャットカウンセリングは社会に普及しつつあるのです。
企業側がどんなに気をつけても、従業員からのハラスメントの訴えはなかなかゼロにはならず、訴えた本人も不満が解消されないのが現実ではないでしょうか。不満が解消されないことで、本人の退職を招くばかりか、労使トラブルに発展してしまうといった例も少なくありません。
最も頭を悩ませるのは、インターネット上に書き込みされ、更に拡散されてしまうことではないでしょうか? ハラスメントを訴えた社員が書き込みするだけでなく、日頃は清廉潔白に見える従業員も、ネット上では炎上を招く発言をしていたり、SNS上で自分自身を過剰にさらけ出し、アピールしていたりすることは珍しくありません。
つまり、ネットの世界はリアルな世界とは違い、つい本音が出やすいということです。そして、ネットにならある程度何を書いてもいいと錯覚させる力があるようです。
厚生労働省は「自殺対策白書」を毎年発表しています。令和元年版は「平成30年3月に、自殺防止を目的としたSNSを活用した相談事業(以下、「自殺防止SNS相談事業」)を開始した」とありますが、自殺だけでなく、様々な悩みをSNS相談が受け止める結果となりました。
白書によると、相談延べ件数は22,725件で、LINEによる友だち登録数は57,978件に上りました。
厚生労働省で行うメール相談、電話相談とは委託団体数の違い等もあり、件数で比較はできませんが、SNS相談は初年度の施策にもかかわらず多くの人が利用したことがわかりました。
またLINEに限っても、LINE相談全体での相談件数(延べ19,412件)が、友だち登録数(57,978件)よりもかなり少なく、相談を希望しても受けられなかった方が相当数いたことが読み取れます。
もし、社内でチャットカウンセリングを利用できれば、社内をよく知るカウンセラーに従業員が相談したい時に、気軽に相談することができ、悩みの解決を早めることができます。
今後、ネットの普及と共に、更に広くチャットカウンセリングは普及していくことでしょう。
従業員や学生への支援ツールのひとつとして、時代が求めているチャットカウンセリングをご検討してみてはいかがでしょうか。
一般社団法人全国SNSカウンセリング協議会 認定SNSカウンセラー
特定非営利活動法人 東京メンタルヘルス・スクエア
「こころのほっとチャット」スーパーバイザー
大阪商工会議所 メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種
国家資格 キャリアコンサルタント
一般社団法人全国心理連合会 上級プロフェッショナル心理カウンセラー
一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 シニア産業カウンセラー
賀澤 美樹
【関連情報】
●「東京メンタルヘルス・スクエア」では「SNSほっとライン」として、
LINEを利用したSNS相談を無料で受付けています。
詳細はこちら⇒http://www.npo-tms.or.jp/service/sns.html
●当社東京メンタルヘルスでは、学校・教育機関向けSNS相談(チャットカウンセリング)も
サポートしております。詳細はこちら をご覧ください。
また一般企業向けに、SNS相談(チャットカウンセリング)を活用した、
「社外相談窓口」サービスもご用意しております。
ご用命については、当社サイト「お問い合わせ」 ページより、お気軽にお問い合わせ下さいませ。