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メンタルヘルス通信
東京メンタルヘルス通信臨時号
<5月病(6月病)を乗り越える>
5月病(6月病ともいう)というのは、古い言葉ではあるが、毎年のように語られてきた時事用語である。
これは4月に入った新入社員や新入生が5月の連休明け以降に神経症や不安症、軽い抑うつ症状を発症することである。
新入社員や新入生、中には異動や転勤(転校)してきた人たちは、人間関係や新たな仕事に馴染めず、大なり小なり「リアリティショック(イメージと現実とのギャップ)」を持ち、適応困難になる人がいる。
最近では、友達が作れない自分を、周囲に気づかれまいとして引きこもってしまう学生や仕事の進め方について先輩や上司に聞けないため、長時間孤軍奮闘して、疲れ果ててしまう社員など、そういう自分に自己嫌悪を抱き、うつ状態になる人も散見される。
それでも4月はなんとか乗り切って、5月の連休に浸かりながらほっとする。
しかし、連休が明けても身体が言うこと聞かない。
過度な緊張感に襲われたり、気が張り詰めたりしてしまう。中には抑うつ的になり、意欲が湧かなかったり塞ぎ込んだりする場合もある。
こういう時は「大丈夫、なんとかなる」と自分に言い聞かせずに心療内科や神経科を受信したり、腕のいいカウンセラーにヘルプしてもらうことをお勧めする。
待合室には同じ悩みを抱えた仲間たちがたくさんいて励まされるはずである。
東京メンタルヘルス 所長 武藤 清栄