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描画療法について

2016年04月12日

描画療法とは、クライエントに絵を描かせることによって心の状態を図ったり、セラピーを試みる技法です。

20世紀の初めころにF.L.グッドイナフが開発した描画法による知能検査(DAM)が、臨床の場において取り入れられ、その後は知能検査に止まらず人格検査としても様々な描画法が研究されて用いられています。現在の代表的な描画法としては、バウム(樹木画)テスト(Koch)、HTP(家・木・人物画)法(Buck)、風景構成法(中井久夫)などがあります。
描画には知能以外にも人格的要素や精神面の状態像が見ることが出来ます。描いた人の感情や思い描いていること、また、普段意識していないことなどが描画として表現されるという特徴を持っています。
実際のカウンセリングでは、描画法を用いることで、クライエントが日常的に意識されていない自分の感情や思いに気づくことができるだけではなく、カウンセラーがクライエントの問題や状態をより深く理解できることになります。クライエントとカウンセラーは描画を通して、問題を共有しクライエントのパーソナリティを明確にして面接を行っていきます。
また、描画によってクライエントは自分自身の気持を表現することで、今まで抑えられていた不快感や不安、恐怖などが浄化され、気持ちが楽になるということも描画法の良い点です。
あるクライエントは、仕事上に悩みを抱えており、自分自身のパーソナリティに問題があるのではないかと相談に来ました。数回面接を受けているうちに、家族のこと、将来のことなども問題として挙げられてきたので、課題描画法を取り入れて見ました。課題に添って絵を描き、描画後にカウンセラーから質問に答えていくプロセスの中で、次第にクライエントは自分自身を振り返り整理していきます。そして、自分の一番の問題は転職するかどうか迷っていること、自分がこれから何をやりたいかということが次第に見えてきました。クライエントは描画によって自分を表現して浄化され、そしてモヤモヤしていたものがはっきしてきたことで、今まで気づかなかったことがわかり気持ちも楽になったようです。
描画法には課題を与えられて描いていく課題描画法と自由に描いていく自由画法があります。小さい子供は自由に描いて貰ったり、また、大人の方も自由画であったり、課題があった方が描きやすかったり、クライエントの状態によって使い分けます。そして、描画法は絵を描くだけではなく、絵を媒体としてクライエントとカウンセラーの関係性を築き、信頼関係を高めることもできます。また、話すことが苦手な方や、 自分の考えていることをうまく表現することが出来ない場合などにも有効です。

 

東京メンタルヘルス 臨床心理士 大串保美http://mentalhealth.jp/counselor_page/other_list#anchor10

春、それは変化する象徴

2016年04月5日

桜の季節がやってきた。

春のイメージは、寒さがゆるみ、華やかな雰囲気がある。

 

しかし、春は花粉も連れてくる。花粉症は二人に一人が罹患する国民病である。

小生もその一人である。

 

春の始まりは、風が吹き、冬に潜伏している色々な病原微生物を舞い上げているような情景がある。

「春はそんなものだろう」と抑圧をして、遣り過ごしてはいるが、そうなると、春の様相に特別な感情も希望も持てなくなる。年々にその兆しが強くなっているように思える。加齢のせいで、体力が減退していることも理由の一つだが、春は、変化を感じさせる。

 

そんな季節の変わり目に「安寧」を求めているだろう。「地」が不安定であれば、ちょっとした刺激もストレッサーになる。それは来所されたクライエントから、度々教わったことでもある。

 

とにかく、春には穏やかな「ひととき」がほしいのだ。

 

 

東京メンタルヘルス 代表 武藤清栄

30年間講師活動を続けてきて最近気づいたこと

2016年04月4日

「講師は滑舌も良く、内容も具体的で分かりやすい。ただ、現場で使えるかどうかはわからない」こんな受講生のアンケートを目にすることです。

せっかく貴重な時間を使って行われた研修が、現場で生かされていない状況が窺えます。

例えば、職場でのコミュニケーションの希薄から人事研修係は「自己表現(アサーション)」の研修を導入しました。受講生のアンケートは、「よく理解できた」「まあ理解できた」の結果を合わせると、高い評価でしたが、「職場で役に立つ」、「現場で使える」、といった回答は、40%を切ってしまうという結果が出ました。そこで、ある事例を見ると、部下Aさんはミスをして上司Bさんに頭ごなしに貶められ気力を失っている場合、部下Aさんは、自己表現の研修に出ても、その後職場では一向に状況は変わっていないことになります。部下Aさんは不満な気持を上司Bさんに伝え返したくても、途中であきらめてしまうそうです。そこには「どうせ言っても無駄だ」という考えが先に立ってしまい、また一方で、上司は「いちいち聞いていられない」、「悩んでいる暇などない」と言います。

こういった現実を踏まえると、講師にはもう一歩踏み込んだ、現場に見合った研修が求められます。そのためには、実際の場面を想定して上司と部下のやりとりの仕方に充分時間をかけ、相互交流を実現させることです。相互交流によって信頼関係を醸成し誤解や防衛を解いていくような人間関係を作り、社員一人一人の士気を高めていくような研修を目指しています。

 

東京メンタルヘルス 代表 武藤清栄

メンタル離職予防セミナー

2016年04月4日

【管理職のがんばりを無駄にしない、したくない!】

メンタルヘルス対策をしているが、効果が出ていない気がする。がんばってはいるが自分も疲れてきてしまったなど、管理者のお悩みにアプローチします。

ストレスチェック無料セミナー

2016年04月4日

【2015年12月ストレスチェックが義務化!対策は万全ですか?】

~準備から面接指導及び労働基準監督署への報告書作成まで流れ~
労働安全衛生法の一部を改正する法律に伴い、2015年12月より、50人以上の事業場に対して、年1回以上ストレスチェックが義務化されます。ストレスチェック義務化の制度概要ならびに、企業の義務化対策を実務に即した内容で開催いたします。

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