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日経ドラッグインフォメーション12月号に代表武藤のコメントが掲載されました

2015年12月9日

日経ドラッグインフォメーション12月号(No.218)の「今月の相談-実務」『12月から始まるストレスチェック制度とは』に、弊社代表武藤清栄のコメントが掲載されました。

年末年始休業のお知らせ

2015年12月7日

年末年始の休業期間のお知らせです。

お客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

<期間> 2015年12月28日(月)~2016年1月5日(火)まで。

1月6日(水)より通常営業とさせていただきます。

ホームページをリニューアルしました

2015年12月7日

東京メンタルヘルスのコーポレートサイトをリニューアルいたしました。

日常の“モラハラ”-ハラスメントその2-

2015年11月2日

パワハラやセクハラが何故起きるのかという視点はもちろん大切であるが、それらがどのようにして起きるのかという視点はもっと現実的である。

パワハラのタイプには、怒鳴ったり机を叩いたりする「攻撃型」、人格や能力を否定する「否定型」、自分のやり方や不正を強要する「強要型」、仕事や情報を与えない「妨害型」、仕事に対して極端に意欲が乏しく消極的な「事なかれ主義型」、責任を回避したり部下のせいにする「無責任型」、細かく仕事を指示しすぎる「過干渉型」等がある。

これらが何故起きるかといえば、その相手が無能に見えたり気が利かなかったり、つまりこちらの期待に応えてくれないからである。また、場合によっては自分よりも能力があったり、過去にひどい目に遭っているために妬みや恨みを持っていて、それがパワハラとして出る場合もあり、それはほとんど無意識に起きる。

職場では前者のケースが圧倒的に多く、いわゆるこれが「ローパフォーマー」に対するパワハラである。受ける側は嫌がらせと取ることが多いため、仕事や人間関係に不安を感じたり、人格を侵害されたと思い、労働意欲を失ってしまう。

また、自分に非があると思い、自分の無能さや性格について自責の念を持ち、うつ状態に陥ることもあるが、現実にはその思いを言葉にして語ることはない。

コミュニケーション障害としてパワハラを捉えるなら「ローパフォーマー」の部下をどう育成するのか、内向的で無口な部下とどう向き合い、コミュニケーションを取るかが課題になる。これが冒頭で述べた「どのように」という現実的視点である。ここで最も役立つのは双方の言語・非言語のやり取りを記録し、分析してみることである。そして、そこから双方が学べると良い。

一方、セクハラは何故起きるかと言えば、基本的には性的欲求を満たすためである。相手に対して一方的だったり無理矢理だったりする場合は、相手の同意を裏打ちしていないことになる。これはセクハラを定義する時の要件である。「二人はよければ吉野川」つまり、双方が同意していればセクハラは成立しない。

この時、同意を得るプロセスに於いて、同意が得られない場合に権力を用いて相手に仕返しをしたり、困らせたりして、関係を悪化させ、居場所を失わせてしまうのが「対価型」セクハラである。

セクハラには大きく分けて、前述した「対価型」と職場環境やコミュニケーションを悪化させる「環境型」があるが、後者は前者に比べると陰湿性は低く、例えば下ネタの話ならまだ明るい助兵衛といった印象がある。しかし、気にしやすい性格傾向や反応しやすい状況にある場合は、ちょっとした言葉や身体接触、メールやポスターなどを不快に感じ、「環境型」セクハラになってしまう。

ある男性が職場の懇親会の席で同僚の女性に「いい形のおっぱいしてるねぇ!」と褒めたそうであるが、言われた本人は「えっ、ほんと!エッチ」と言いつつも、嬉しそうな表情を見せたという。ところが、その隣に座っていた女性は「気分悪い!それ、セクハラ!」とまじめに怒って席を立ったという。

このように人によって感じ方やメッセージの受け取り方は様々である。こういう場合はその場がどのような雰囲気だったのか、お互いがどんなパーソナリティで、そのメッセージをどのように受け取ったのか、その場でのプロセスがどんな展開をみせたのかという現実的視点を理解することが大切である。

後の女性のようにその場ですぐに反応し、席を立てる人は自らの行動化によってストレスを発散させたともいえるが、ひょっとしたら、自らの言動を後悔したかもしれないし、その言動で周囲の人たちに何らかの影響を与えたかもしれない。しかし、ほとんどの人たちは不快感などのストレスを抑圧・抑制してしまい、うっ積させ、そして、職場環境やその状況にフィードバックされる。

ハラスメント対策は個人の認知レベルから組織や社会のモラル、規範レベルまで様々考えなければならないが、具体的には「ハラスメント教育」や「組織的対応の仕組みづくり」などは必須である。それに加え、前述したような事例があった場合は当事者や関係者が集まって話し合ったり、議論できる機会があると良い。

話し合える集団関係や組織づくりはその集団の構成員に何かを気づかせ、成長させるからである。それは他人や自分の長所や欠点に留まらない。職場ではお互いの期待や欲求、渇望、そしてそれらを手に入れる手段について曝け出すぐらいの雰囲気があると良いだろう。

では、秘密にしておきたいことはどうするのか?人には隠しておきたいこと、まだ評価されたくないことなどもある。それは自分で認め、洞察するしかない。

人は心の中で思ったことを全て言わなくても良い。また言いにくいことは沈黙で表現してもいいと私は考える。

日常の“モラハラ”-ハラスメントその1-

2015年11月2日

ハラスメント、いわゆる嫌がらせの中に「モラルハラスメント」と呼ばれるものがある。これは、言葉や言い方、態度や行動、メールや電話などによって相手や周りの人の人格を傷つけたり、尊厳を侵すことを言う。その結果、当事者は不安や脅えを感じたり、うつ状態に陥ったりする。時には、精神的外傷から辛かった体験や嫌なことが想起され、情緒不安定になる。

周りの人が過去の体験を持ち出したり、たまたま似たような話を出すと「やめて!!」と叫んだり、その場を回避しようとする。なかには冷汗をかいたり、不眠や動悸などの自律神経失調症になったり、パニック状態になる。

行動面では子どもたちは学校に行き渋ったり、不登校になったりすることもある。働く人たちは出勤拒否や退職せざるを得ない状況に追い込まれる。

では、モラルハラスメント(モラハラ)はパワーハラスメント(パワハラ)とどう違うのか。岡田康子氏は、パワハラとは「職権つまり権力や地位、資格などを背景にして、本来の業務の範疇を超えて継続的に人格と尊厳を侵害する行動を行い、就労者の働く環境を悪化させたり、雇用不安を与えること」と定義している。

平たく言えば、強い立場にある者が弱い立場の者に対し、繰り返しいじめや嫌がらせをすることである。そこには攻撃があったり、強要があったり、ときには強い否定や妨害などがあったりするが、いわゆるこれが「パワー」によるものである。

一方、モラルハラスメントは上述したようなパワーを背景にするのではない。

むしろ陰湿だったり、裏があったり、差別的だったりする。表面にはあまり出ないが、潜在的・習慣的に精神面に影響を及ぼす。ここでは主に職場でのモラルハラスメントの実際を紹介したい。

「こんなことをしてたんじゃ、この職場に居られなくなったりして・・・」など曖昧な表現で非難や排除をほのめかす。

部下や同僚がミスをしたり、トラブルを起こすと「えっ、また!」と大袈裟に言ったり、「チッ!」と舌打ちしたり、「ハーッ」とため息をついたりする。「そういえば、課長が君のことをねえ・・・」などと言いかけるが、途中で止めて不安を煽る。

何か聞いたり質問するとぞんざいな対応をしたり、いつも不機嫌な態度をとる。

「そういえばあなたって、家の最寄り駅が○○だったわよねェ」といったメールを送り脅す。

「ねェ、意味わかっているの?!」と常に自分が優位な立場で話す。

「誰かが言ってたけど、あの人大学出てないんだって」と出所が分からないように言ったり、差別的なニュアンスを含ませる。

その人だけには、お土産のお菓子を配らないなど差別的行為をする。

皆の前で「○○君は・・・」とか「この子は・・・」といった見下した呼び方をする。

自分の形勢が不利になると「○○君が言い出したことなんですよ」と責任転嫁する。

部下が仕事の催促をすると「そんなことよりお前、今日遅刻しただろう!」と話をすり替える。

「オレはオマエのことを責めているつもりはないよ」と口にしながらも責め口調で言う。

「あなた、結構煙たがられてるみたいよ」と言って孤立させる。

「おまえ、ウツやったんだよなあ」と皆の前でからかったり、嫌味を言う。

自分にとって嫌いな人には情報を伝えなかったり、嘘をついたりする。

「奥さん、よくそれで我慢しているよね」と人格をけなすような言い方をする。

「この係はあなたでもっているんだから、しっかりしないと」と過度の期待を押しつけ、圧迫感を与える。

「そうやっていつも皆の足を引っ張ってるよね」と言って決め付けたり、落ち込ませたりして、意欲を失わせる。

このようにモラハラの事例はきりがない。しかし、共通することは無視したり、拒否したり、不安を与えたり、過度の期待をしたりなどいわゆる人間関係上の差別が存在する。

精神分析学者サリバンは「精神医学とは人間関係論である」といったが、すべてのハラスメントはまさにそれを意味する。交流分析でいえば、ハ ラスメントにはマイナスのストロークがあるが、モラハラは特に言い方や表情、態度や関係など非言語的側面にマイナスのストロークが現れやすい。

しかし、翻ってみた時、モラハラ的人間関係やコミュニケーションは日常的には散見することである。モラハラを含めハラスメントの根源は生まれ育った環境の価値観や文化、それにその社会が目指しているモラルに拠る。従って、そのことを振り返り、気質や個性など自己理解や他者理解を深め、話し合い、自己表現のスキルを学んだり、人間関係の免疫力も高めていく必要がある。そうでない限り、どんなに決め事やルールを定めたとしても前進は望めない気がする。

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