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LINE無料AIチャット相談、年間832件で前年5.2倍に拡大
— 恋愛・夫婦が7割超、夜21時台に集中―
東京メンタルヘルスが年次分析。相談の7割超が恋愛・夫婦、21時台に集中

2026年4月23日

東京メンタルヘルス株式会社 SMB事業部は、当社「恋愛と夫婦の悩み相談センター」が運営するLINEで使える無料AIチャット相談の2025年度(2025年4月〜2026年3月)利用実績を分析しました。年間の相談件数は832件で、前年度(2024年度)の161件から約5.2倍に拡大しました。相談内容は恋愛・夫婦に関するものが全体の7割超を占め、利用時間帯は夜20〜22時に集中し、21時台がピークとなりました。深夜帯(22時〜翌4時台)の利用も全体の25.0%を占めます。夜、スマホを開いた時間に「人に話せない悩み」をAIに打ち明ける行動が、1年で数字のうえにはっきりと現れた形です。

調査概要

  • 対象データ:当社「恋愛と夫婦の悩み相談センター」が運営するLINEで使える無料AIチャット相談の利用ログ
  • 集計期間:2025年4月1日〜2026年3月31日(2025年度)
  • 比較期間:2024年4月1日〜2025年3月31日(2024年度)
  • 集計対象:相談832件/利用者328人(重複を除いた人数)
  • 出  典:東京メンタルヘルス株式会社 SMB事業部
    (マリサポ AIチャット相談 利用実績データより集計)

1. 主要な発見 — 利用実数が1年で5.2倍に

年間の相談件数は832件(前年度161件)で、5.2倍の伸びを記録しました。利用者は328人、リピート率は25.9%です。1回あたりの平均相談時間は約88分、平均やり取り回数は5.4回と、短い問い合わせではなく「対話を重ねて整理する」使われ方が定着しました。30分以上の長時間の相談は全体の23.2%を占め、AIチャット相談が「検索の延長」ではなく「対話相手」として機能しはじめていることを示しています。

2. 相談内容の傾向 — 7割超が恋愛・夫婦関係

相談カテゴリの内訳は、「恋愛の悩み」479件(57.6%)、「夫婦・パートナーの悩み」139件(16.7%)で、両者合わせて全体の74.3%を占めました。次いで「その他」113件、「心身の健康」42件、「家族・親子」21件、「職場」20件、「婚活・出会い」18件が続きます。人に相談しづらいテーマほどAIに持ち込まれる傾向が明確で、恋愛・夫婦領域はその筆頭にあたります。

3. 利用シーン — 夜20〜22時に集中、深夜帯も4分の1

相談の発生時刻は20時(88件)・21時(106件)・22時(87件)にピークを形成し、21時台が年間最多でした。深夜帯(22時〜翌4時台)の利用は全体の25.0%を占め、日中よりも夜の私的な時間帯にAIが呼び出されている実態が見えます。職場でも家庭でも口にしづらいテーマを、スマホから打ち明ける──AIチャットが新しい夜間の受け皿になりつつあります。

4. 社会的背景との関連 — 孤独と「相談格差」

厚生労働省の調査でも、悩みを抱えながら誰にも相談しない人の割合は依然として高い水準にあります。対面カウンセリングはコスト・時間・地理・スティグマの4つの壁で利用が限定されがちですが、AIチャット相談は「無料」「24時間」「匿名」という三点でこの壁を大きく下げます。2025年度の伸びは単なる新規サービスの立ち上がりではなく、「相談したいが相談先がなかった層」が可視化されたものと捉えられます。

5. 業界への示唆 — HR・産業保健の文脈でも活用余地

恋愛・夫婦の悩みは一見プライベート領域に見えますが、集中力低下・睡眠の質・離職意向に直結する代表的ストレッサーでもあります。従業員の心理的コンディションを支える施策を検討する企業にとって、AIチャット相談は「入口を広げる一次受容レイヤー」として位置づけうる選択肢です。当社SMB事業部では、本データを小規模事業者(50名未満法人)・フリーランス・働く人に向けた職場メンタルヘルスサービス「WorkMind」等の設計にも活かしてまいります。

統計ハイライト

年間相談件数
832件
(前年度 161件 / 約5.2倍)
利用者
328人
/ リピート率 25.9%
平均相談時間
約88分
/ 平均やり取り回数 5.4回
恋愛・夫婦関連の割合
全体の74.3%
(恋愛57.6%+夫婦16.7%)
深夜帯(22時~翌4時台)利用割合
25.0%
/ ピークは21時台
長時間の相談率(30分超)
23.2%

取締役 江原和比己 コメント

この1年で相談件数が5.2倍になったことは、「AIが流行ったから」では説明できないと考えています。これまで相談の入口にすらたどり着けなかった方々が、ようやく言葉にしてよい場所を見つけた──私はそう受け止めています。恋愛や夫婦の悩みは、職場では話せず、家族にも話せず、友人にも気を遣う。だから夜、スマホを開く。21時台のピークは、誰にも相談できないまま夜を迎える現実を映しています。

AIは人間のカウンセラーを代替するものではなく、「誰にも話せないまま抱え込む時間」を短くするための、最初のひと押しだと考えています。HR・産業保健の現場でも、一次受容をAIが担い、必要な方を専門家の支援に接続する設計が標準になっていくのではないかと思います。当社SMB事業部では、本データの知見を、小規模事業者・フリーランス・働く人に向けた職場メンタルヘルスサービス「WorkMind」等に反映し、働く人が「話してもいい」と思える入口を社会に増やしていきたいと考えています。

働く人の小さな一歩を応援する──当社SMB事業部は、その一歩を支えるテクノロジーと仕組みを、これからも企業と社会の両側から設計してまいります。

※ 江原 和比己(えはら かずひこ) — 東京メンタルヘルス株式会社 取締役/産業カウンセラー/日本ブリーフサイコセラピー学会 正会員。IT領域で約25年のキャリアを経て産業カウンセラーに転身。AIを活用したメンタルヘルス支援の社会実装に取り組む。


ご利用について


本リリース・取材に関するお問い合わせ

東京メンタルヘルス株式会社 SMB事業部
担当:部長補佐 奥山美恵子/取締役(SMB事業担当) 江原和比己
お問合せ: https://t-mental.co.jp/contact

サービスに関するお問い合わせ・お申し込み

恋愛と夫婦の悩み相談センター(運営:東京メンタルヘルス株式会社)
担当:センター長 国広多美/事務局長 栗本絢菜
お問合せ・お申し込み: https://sukinahito.jp/#section-69


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