ご好評につき追加開催!「これから始めるストレスチェック制度セミナー」(好評裡に終了)

2017年05月18日

2015年12月に施行された改正労働安全衛生法に伴う、ストレスチェック義務化から1年あまり。
1回目のストレスチェックを無事に終えられた事業者様も多いところと思いますが、
業務引継ぎ等で、初めてご担当となられる方もいらっしゃると思います。 

今回のストレスチェック無料セミナーでは、
これまでご好評頂きました「これから始めるストレスチェック制度セミナー」を追加実施いたします。

制度の概要を簡単に振り返るとともに、
計画立案から労基署への報告書提出までの実施ステップごとにポイントを解説致します。
また、セミナー後半部では、ストレスチェック実施後のメンタルヘルス施策として何をすべきか、
これまでに得た知見に基づき、情報をご提供致します。

ストレスチェックをより効果的に実施いただくヒントとなれば幸いです。

【日  時】  2017/06/02(金) 15:00~17:00(受付14:30~)
【会  場】  東京メンタルヘルス株式会社 研修室4階
【申込方法】 日本の人事部HP 下記リンクよりお申し込みください
       https://jinjibu.jp/seminar/detl/40948/

5/26(金)、プレミアムフライデー特別研修を開催します!

2017年05月18日

プレミアムフライデー特別企画 第3弾
新著「自分に『いいね!』ができるようになる本」、好評記念特別研修のお知らせ

玉井仁(当社カウンセリングセンター長)の新著
「自分に『いいね!』ができるようになる本」が好評発売中ですが、
今月のプレミアムフライデー特別企画では、これを記念して特別研修を実施いたします。

心の底からの「いいね!」とはどのようなものなのか?
どうすれば、自分にとっての「いいね!」を体験したと思えるのか?
今回の特別研修では、この「いいね!」について、あらためて考えます。
自分の「こころからの『いいね!』」を静かに、丁寧に、感じてみる時間になれば嬉しいです。

【講師】玉井仁(当社カウンセリングセンター長)

【参加費】2,000円(税込)※当日、窓口にてお支払いください。
 上記本をご持参いただいた方、窓口にて購入をされた方は、参加費を1,000円(税込)とさせて頂きます。
 当日、窓口にて本を提示して頂いた上で、お支払いください。

【本の販売について】
 このイベントは、本の解説や販売を目的とはしておりません。
 本の販売は、当社内に在庫がある限りになります。ご理解ください。

【参加申込】
 参加は、事前に以下の電話又はメールにてお問い合わせの上、お申し込みください。
 当日5/26の12時半まで、受け付けております。
 ※定員(10名程度)になり次第、受付は終了しますので、お早めにお申し込みください

 ・電話: 03-3986-3229  
 ・メール:info@cocoaca.jp
  メールに、参加希望者のお名前、メールアドレス、性別、年齢(年代)をお書きください。
  こちらから確認の返信をさせていただいた段階で、受付は完了となります。

【注意事項】
 ・事前連絡のない当日の直接の来所には、対応できません。
 ・開催については、東京メンタルヘルス・こころアカデミー講座利用規約に準じます。
  http://www.cocoaca.jp/rule/rule_kiyaku.php

玉井仁(当社カウンセリングセンター長)が雑誌「清流」に紹介されました

2017年05月8日

新刊「自分に『いいね』ができるようになる本」の著者である、
玉井仁(当社カウンセリングセンター長)が、雑誌『清流』に紹介されました。

紹介記事では、『気になる「心のクセ」の改善法』というタイトルで、
玉井の専門でもある、認知行動療法を利用した取り組み方を紹介しています。

http://www.seiryupub.co.jp/m_seiryu/index.html
(「月刊清流」は定期購読のみの販売につき、一般書店ではお買い求め頂けません)

メンタルヘルス通信 No.81のお知らせ

2017年05月8日

メンタルヘルス通信 No.81のお知らせ

今号からのメンタルヘルス通信は、いつもと趣向を変え、
全4回のシリーズで、『ミニレクチャー「マインドフルネスって何!?」』を取り上げます。
第3回目の今号は、「マインドフルネスの成り⽴ちから“シベリア北鉄道”まで」についてお届けします。

TVや雑誌などで「マインドフルネス」を目にする機会が多くなっている昨今ですが、
今回は改めて、その成り立ちについて触れるとともに、
「マインドフルネス」の実践編として「アンガーマネジメント」の手法についても、
ポイントをお伝えしております。

メンタルヘルス通信は、イントラネットへの掲載やプリントアウトしての配布など、
従業員の皆様へのメンタルヘルス啓発活動などにご活用ください。

【PDF版】
メンタルヘルス通信No.81(PDF)

【テキスト版】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
NO.81 ミニレクチャー「マインドフルネスって何︕︖」
      ③「成り立ちから”シベリア北鉄道”まで」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミニレクチャー「マインドフルネスって何!?」では、これまで「脳の
パフォーマンス」や「マインドフルネスの効果」の観点からお話して
きました。

今回は、あらためて「マインドフルネスの成り立ち」についてポイント
をまとめています。さらに、マインドフルネスの実践編として、現在
注目されてきている「アンガーマネジメント」について、ポイントを
お伝えしたいと思います。

<<慢性的な痛みやストレスを和らげる>>

マインドフルネスの産みの親と言えば、マサチューセッツ大学医学大学
院教授のジョン・カバットジン博士です。分子生物学の研究者であった
博士は、禅、ヨガなどを通じてさまざまな瞑想体験を実践し、効果を
実感していました。そして1979年、瞑想を伝統的な医療に役立てる
アイデアを思いつき、開発したプログラムが、「マインドフルネス・
ストレス低減法(MBSR)」です。

これは、慢性的な痛みやストレスを和らげることを目的としたもので、
参加者は8週間にわたって、毎日最低45 分の瞑想をしながらいくつかの
セッションに参加し、瞑想についての理解を深めていきます。

<<瞑想体験を「標準化」したMBSR>>

MBSRは、明らかにそれまでの宗教的な瞑想とは性格を異にするもの
でした。博士は、さまざまな瞑想に共通する要素として「注意」と
「気づき」を抽出し、宗教色を排したプログラムを組み立てました。

なお、「注意」と「気づき」というところから、博士は一般には「注意
深さ」という意味合いの「マインドフルネス」をプログラム名に冠しました。
ここで博士は宗教色を排するためにも、あえてこの言葉を使ったとも
述べています。

こうして博士は、いわば、瞑想体験を「標準化」し、バックグラウンド
に関係なく、誰もがこのプログラムに参加すれば、慢性的な痛みやスト
レスを軽減できるプログラムを作り上げたのです。

現在、MBSRは世界中、700 以上の診療所で導入されてきており、
一般的なプログラムとして市民権を得てきています。このMBSRが、
現在用いられている「マインドフルネス」の発端になりました。

<<いじめ防止、ハラスメント対策に>>

治療にも役立てられることから始まったマインドフルネスですが、
現在、ストレス対策として、また心や体を安定させるためのトレーニング
として、広く普及してきています。

その対象も、大人だけではなく、子どもにも広げています。子どもたち
がマインドフルネスを実践することにより、いじめや差別が減ってきて
いる
という報告も出てきています。

いじめや差別とありましたが、筆者は、企業のメンタルヘルス対策の柱
のひとつとして、昨今重要度を増している「ハラスメント対策」に、
マインドフルネスの活用を
提案したいと思います。実際、グーグルなど
では「シベリア北鉄道」というプログラムがあり、怒りのセルフコン
トロールに役立てています。


<<「シベリア北鉄道」で心を調整>>

グーグルでは、感情的になることを「扁桃体がハイジャックされた」と
言っています。脳の器官である扁桃体は、恐怖・不安・悲しみなどの情動を
司っています。イライラしたり感情的になっているときや、細かいことに
ストレスを感じて冷静でいられないときなど、おすすめしたい対処法が、
この「シベリア北鉄道」なのです。

・シ(S):ストップstop…いったん思考や行動を停止する
・ベ(B):ブレスbreathe…深く呼吸をする
・北(North):ノーティスnotice…自分の心に注意を向ける
・鉄道(Rail Road):リフレクトreflect…熟考する
          レスポンドrespond…反応する

心をかき乱されるようなことがあって動揺したとき、すぐに「怒り」
といった反応を起こすのではなく、(1)まずは、その反応の原因となる
思考や行動を意識的にストップしてみます。(2)次に呼吸や身体に注意
を向け、深い呼吸を30 秒~1 分位してみます。呼吸が落ち着いてきたら、
(3)どのような行動をするとよいかを冷静になった頭で考えてみます。
(4)そして最後にアクションを起こします。

つい感情的になってしまうなどお悩みの方は、一度試してみてはいかが
でしょうか。

*参考文献:人見ルミ著『心を整える マインドフルネスCD ブック』あさ出版

東京メンタルヘルス 新行内勝善(精神保健福祉士)

マインドフルネス ミニレクチャー (全4回)
第1回【①脳のパフォーマンスが上がらないとき】はこちら
第2回【②マインドフルネスの効果】はこちら
第4回【④マインドフルネスで起こる脳内の変化】はこちら

●関連情報
当社マインドフルネス研修についてはこちらをご参照ください。
 ※リンク先[スキルアップ・テーマ別研修]にてご紹介

新刊『自分に「いいね」ができるようになる本』が発売されました

2017年04月17日

この度、当社カウンセリングセンター長 玉井の新刊『自分に「いいね」ができるようになる本(玉井 仁著)』が、4月15日、清流出版より出版されました。

この本は、『「自分を愛することができれば、もっと人は楽になれて、心を安定させられるのでしょうか」という編集者の問いから、作り始めました』(あとがきより)

またこの本では、架空ではありますが、私たちの周りでもよくみかける人の代表のような3人に登場してもらっています。

・(優香さん)普段とてもがんばっていて評価もされているのに、
       後で「よかったのかな…」とつい考えてしまい、自分のことを「いいね」とできない…
・(美羽さん)相手に気をつかい過ぎて、自分のことを表現することができないままに、
       なんとなく疲れてしまう…
・(陽子さん)これだ! と思ったことにはまっしぐらに取り組む中で、思い通りにならないことがあると
       苛立ってしまう…

この3人が、自分に「いいね」ができるようになるまでの取組みを一緒に見ていきながら、読者の皆さんにも自分のことを振り返って頂き、どのように取り組んでいけば良いのか、そのポイントを書いています。

認知行動療法を基本としたレッスンを取り入れ、楽しみながら学ぶことができますので、是非どうぞ手にとって見てください。

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メンタルヘルス通信 No.80のお知らせ

2017年03月24日

メンタルヘルス通信 No.80のお知らせ

今号からのメンタルヘルス通信は、いつもと趣向を変え、
全4回のシリーズで、『ミニレクチャー「マインドフルネスって何!?」』を取り上げます。
第2回目の今号は、「マインドフルネスの効果」についてお届けします。

その効果の実証結果も増えてきており、
TVや雑誌などで「マインドフルネス」の言葉を目にする機会が多くなっている昨今ですが、
本シリーズで、さらにその理解を深める一助となれば幸いです。

メンタルヘルス通信は、イントラネットへの掲載やプリントアウトしての配布など、
従業員の皆様へのメンタルヘルス啓発活動などにご活用ください。

【PDF版】
メンタルヘルス通信No.80(PDF)

【テキスト版】
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NO.80 ミニレクチャー「マインドフルネスって何︕︖」
        ②「マインドフルネスの効果」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前回、①では、頭と心を酷使する神経労働中心の現代社会では、脳が
悲鳴をあげてしまうくらいの状態にある、ということを見てきました。

そして今、脳のパフォーマンスをアップすることが切実に求められて
いる中、プラスの効果をあげ、注目されてきているのがマインドフル
ネスである、といったことを説明してきました。
今回は、そのマインドフルネスの効果について見ていきましょう。

<<頭がスッキリ! 思いやりもアップ?>>

端的に言うと、マインドフルネスを行うと「頭がスッキリ」します。
「心が落ち着き」、些細なことに心が大きく煩わされなくなります。
そして「心と頭に余裕」ができ、「集中力」が増すなど、脳のパフォー
マンスがアップしていきます。

クルマのハンドルの遊びと同じように、余裕があることはとても大事
なことです。ゆとりができると、それだけで「ストレス耐性」が
アップするとともに、「記憶力」もよくなるなど、心と頭の働きが良く
なります。

働きが良くなると、当然仕事の「判断力や決断力」も増し、的確で迅速
に行うことができるようになります。また、いいアイデアや発想が浮か
びやすくなるなど、「創造性」も増します。

さらに、忘れてはならない大きな効果がもうひとつあります。それは
他者への「思いやり」も増す
ということです、心と頭に余裕が生まれ、
脳のパフォーマンスがアップしていくと、本来私たちが持っている他者
への思いやりも発揮できるようになってくるのです。

<<導入して効果をあげている企業、個人>>

いかがでしょうか? 「本当にこんなに効果があるの?」といぶかしが
りたくなるかもしれませんが、こういった効果があがっているからこそ、
グーグル(*)など名だたる企業がマインドフルネスのトレーニングを
行っているのです。

(*)他に、フェイスブックやインテルなどシリコンバレーを中心とし
た先進的企業、ナイキ、ドイツ銀行、マッキンゼー・アンド・カンパニー、
ゼネラルミルズ、フォード・モーター・カンパニー、さらにはアメリカ
海軍やペンタゴン、アメリカ農務省森林局などの政府機関でも導入され
ています。日本ではヤフー・ジャパン、富士ゼロックスなども行って
います。

また、イギリスでは国会議員がマインドフルネスを取り入れ、心を落ち
着かせてから投票を行なっているという話もあります。また、幼稚園
など教育機関でも積極的に取り入れ、子どもたちのいじめや差別が
減っているという報告も出てきています。

企業や団体だけではありません。個人で取り組んでいる方も多くいます。
マインドフルネスが取りざたされる前から、日本では座禅を組むなどし
て心と頭を整えている経営者やビジネスマンがいました。

重大な判断や決断を瞬時に的確に行うなど、ハイパフォーマンスを出し
続けていかなくてはならない人たちは、仕事の成否を左右するのは、
実は「心と頭の調子」次第である
ということを身を持って体感し
ていたのでしょう。

パナソニック創業者の松下幸之助、京セラ・KDDI創業者の稲森和夫、
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、アップル創業者のスティーブ・
ジョブズ、男子テニスの王者ジョコビッチ選手など、そうそうたる方
が心を整えるために瞑想を習慣にしています。

<<マインドフルネスは万能薬ではない>>

なお、マインドフルネスは万能薬というわけではありません。

重要なことは、マインドフルネスは心と体を安定させ、パフォーマンス
をよくするためのトレーニングであり、日々習慣化してこそ効果が増し、
維持していくことができる、ということです。逆に言えば即効性は期待
できないのですが、すぐに効果が欲しい場合は、他の方法も検討して
いった方がよいでしょう。

※うつ病など心の病で治療中の方は、自分の判断でマインドフルネスを
行わず、まずは医師にご相談ください。

東京メンタルヘルス 新行内勝善(精神保健福祉士)

マインドフルネス ミニレクチャー (全4回)
第1回【①脳のパフォーマンスが上がらないとき】はこちら
第3回【③マインドフルネスの成り⽴ちから“シベリア北鉄道”まで】はこちら
第4回【④マインドフルネスで起こる脳内の変化】はこちら

●関連情報
当社マインドフルネス研修についてはこちらをご参照ください。
 ※リンク先[スキルアップ・テーマ別研修]にてご紹介

(ご好評につき第2回目開催!)「これから始めるストレスチェック制度セミナー」(好評裡に終了)

2017年03月10日

2015年12月に施行された改正労働安全衛生法に伴う、ストレスチェック義務化から1年あまり。
1回目のストレスチェックを無事に終えられた事業者様も多いところと思いますが、
業務引継ぎ等で、初めてご担当となられる方もいらっしゃると思います。 

今回のストレスチェック無料セミナーでは、
前回ご好評頂きました「これから始めるストレスチェック制度セミナー」の第2回目を実施いたします。

制度の概要を簡単に振り返るとともに、
計画立案から労基署への報告書提出までの実施ステップごとにポイントを解説致します。
また、セミナー後半部では、ストレスチェック実施後のメンタルヘルス施策として何をすべきか、
これまでに得た知見に基づき、情報をご提供致します。

ストレスチェックをより効果的に実施いただくヒントとなれば幸いです。

【日  時】  2017/04/21(金) 15:00~17:00(受付14:30~)
【会  場】  東京メンタルヘルス株式会社 研修室4階
【申込方法】 日本の人事部HP 下記リンクよりお申し込みください
       https://jinjibu.jp/seminar/detl/40948/

メンタルヘルス通信 No.79のお知らせ

2017年02月27日

メンタルヘルス通信 No.79のお知らせ

今号からのメンタルヘルス通信は、いつもと趣向を変え、
全4回のシリーズで、『ミニレクチャー「マインドフルネスって何!?」』を取り上げます。
今号はその第1回目、「脳のパフォーマンスが上がらないとき」です。

その効果の実証結果も増えてきており、
TVや雑誌などで「マインドフルネス」の言葉を目にする機会が多くなっている昨今ですが、
本シリーズで、さらにその理解を深める一助となれば幸いです。

メンタルヘルス通信は、イントラネットへの掲載やプリントアウトしての配布など、
従業員の皆様へのメンタルヘルス啓発活動などにご活用ください。

【PDF版】
メンタルヘルス通信No.79(PDF)

【テキスト版】
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NO.79 ミニレクチャー「マインドフルネスって何︕︖」
       ①脳のパフォーマンスが上がらないとき
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「グーグルなど世界で名だたる企業が、マインドフルネスを実践して
社員のパフォーマンス向上やストレス軽減に効果をあげている

というと、マインドフルネスって一体何? と多くの方がご興味を
持たれるのではないでしょうか?

今号から連続して、最近巷でよく聞くマインドフルネスについて、
わかりやすく解説していきたいと思います。

<<効果が実証されているマインドフルネス>>

「どうしていま、マインドフルネスなのか?」
最も大きな要因は、マインドフルネスの心身にもたらすプラスの効果が
実証されてきているということでしょう。実際にその効果が検証された
上に、広がりを見せてきているのです。

その検証に大きく貢献したのは、ダライ・ラマをはじめとしたチベット
仏教の僧侶たちでした。1990 年代以降、科学者と僧侶が協力して、
瞑想やマインドフルネスについての効果が検証されてきています。
その内容について詳しくは、次回以降紹介します。

<<脳は約20%ものエネルギーを使用>>

マインドフルネスの効果は脳にも現れます。
成人男性(体重70kg、体脂肪率20%を想定)の場合、およそ脳の
重量は1.4kg、体重の約2%にあたります。重さわずか2%の脳ですが、
実は、脳が消費するエネルギーとなると、身体全体で使うエネルギーの
約20%
も占めているのです。

身体で最も多くエネルギーを使っているのが、骨格筋(筋肉)で
約22%ですから、脳はその次に多くのエネルギーを消費しているのです。
なお、骨格筋(筋肉)の重さは28kg、脳の20 倍もあります。

<<脳のパフォーマンスが上がらない…>>

現代は肉体労働よりも、頭と心を酷使する神経労働にシフトしてきています。
さらに、一度にいくつもの仕事を同時並行して行う、マルチタスク処理を
強いられることが普通になってきています。他にもストレスフル社会と
あって、さまざまなストレス要因が重なり、脳は悲鳴をあげてきています。

「脳は無限の可能性を秘めていて、使いきれていない部分がたくさんある。
もっともっと脳は使える」とも言われています。ただ、実際には、
「仕事やストレスで過労状態にあり、私たちの脳のパフォーマンスは
思うように伸びていない」
といったところが現実なのではないでしょうか?

<<マインドレスネスから『心ここにあり』へ>>

このような過負荷にある脳の状態を「マインドレスネス」
と言ったり、「マインドワンダリング(心の迷走)」
あるいは「モンキーマインド」と言ったりしています。

お猿さんには迷惑な話ですが、モンキーマインドとは、いろんなことを
考えたり、気にしたりすることがたくさんあるために、あたかも頭の中に、
あちこち動き回るお猿さんがいっぱいいて、頭と心が落ち着かないような
状態をいいます。皆さんの頭の中には、落ち着きがないお猿さんが
何匹いますか?

日本では『心ここにあらず』とも言う、こうした脳の過負荷な状態を
メンテナンスし、脳のパフォーマンスをあげるのに一役かっているのが
マインドフルネスなのです。
すなわち、マインドフルネスが目指す心の状態こそ、「心ここにあらず」
の逆、『心ここにあり』の状態とも言えるのです。

【マインドフルネスの講座や企業研修】

東京メンタルヘルスでは、一般の方向けの講座や企業研修にマインドフル
ネスをいち早く取り入れています。

マインドフルネスの効果は実際に体験してみないとわかりにくいものですが、
⼀度マインドフルネスを実践してみたい、教えて欲しいなど、ご希望が
ございましたらお気軽に弊社までご相談くださいませ。

東京メンタルヘルス 新行内勝善(精神保健福祉士)

マインドフルネス ミニレクチャー (全4回)
第2回【①マインドフルネスの効果】はこちら
第3回【③マインドフルネスの成り⽴ちから“シベリア北鉄道”まで】はこちら
第4回【④マインドフルネスで起こる脳内の変化】はこちら

●関連情報
当社マインドフルネス研修についてはこちらをご参照ください。
 ※リンク先[スキルアップ・テーマ別研修]にてご紹介

これから始めるストレスチェック制度セミナー(好評裡に終了しました)

2017年02月13日

2015年12月に施行された改正労働安全衛生法に伴う、ストレスチェック義務化から1年あまり。
1回目のストレスチェックを無事に終えられた事業者様も多いところと思いますが、
業務引継ぎ等で、初めてご担当となられる方もいらっしゃると思います。 

今回のストレスチェック無料セミナーでは、「これから始めるストレスチェック制度セミナー」と題して、
制度の概要を簡単に振り返るとともに、
計画立案から労基署への報告書提出までの実施ステップごとにポイントを解説致します。
ストレスチェックをより効果的に実施いただくヒントとなれば幸いです。

【日  時】  2017/03/10(金) 15:00~17:00(受付14:30~)
【会  場】  東京メンタルヘルス株式会社 研修室4階
【申込方法】 日本の人事部HP 下記リンクよりお申し込みください
       https://jinjibu.jp/seminar/detl/40443/

ストレスチェック後の上司の対応支援セミナー(好評裡に終了致しました)

2016年12月26日

・ストレスチェックを行ったが、その後の対応がわからない
・対応が必要な部下がいるが、どうすればいいかわからない
ストレスチェック後の、会社としての対応や上司としての対応について、相談が多く寄せられています。

そうしたお悩みを解消する一助として、コミュニケーションの基礎である「聴く力」に焦点を当てたセミナーを開催します。

当セミナーでの講義内容は、ストレスチェック後のコミュニケーションはもとより、普段の職場でのコミュニケーションにも活用することができますので、どうぞ奮ってご参加ください。

【開催日時】 2017/02/18(土) 13:00 ~ 15:30(受付12:45~)
【会 場 名】 東京メンタルヘルス 研修室(東京都豊島区西池袋2-39-8 ローズベイ池袋ビル4F)
【講  師】 武藤清栄(東京メンタルヘルス所長)
【受 講 料】 無料

お申込みはこちら⇒ https://jinjibu.jp/seminar/detl/39861/