メンタルヘルス・コラム

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「コンケア」がNHK2番組に紹介されました。

2018年05月19日

【番組レビュー】
弊社サービス「職場のコンディションマネジメントサービス『コンケア』」が、
NHK「クローズアップ現代+」(5/10)、NHKニュース「おはよう日本」(5/11)に、
それぞれ取り上げられました。

約1年ぶりのテレビ取材となる今回は、NHK2番組出演ということで、
コンケア始まって以来、初めての地上波全国放送での出演となりました。

「クローズアップ現代+」では、
「五月病」をテーマに、お笑い芸人でIT企業役員の厚切りジェイソンさんや、
漫画家の田中圭一さん(「うつヌケ」作者)らの出演者を交えて、
五月病のメカニズムや体験談、その乗り越え方などを分かりやすく伝えていました。

※番組全体の文字起こしが番組HPにアップされています。リアルタイムで見逃した方はぜひご覧ください。
詳細はこちら⇒http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4127/index.html

01

番組中盤、「”五月病退社を防げ”企業の取り組み」のトピックに移ると、

(アナウンサー)
「……こちら、ご覧ください。
ITベンチャー企業では、社員一人一人の心の健康状態を把握するために、
5年前に心の天気予報というアプリを開発しました。これ、出退勤のときに必ず自分の心の状態を6つの
天気マークで会社に送るんです。その結果、上司が部下の心の状態を気にかけるようになって、離職者も
減少したということなんです。今ではこのアプリ、商品化されて60社で導入されて、1万人以上が利用
しているんです。」

NHKのため、社名は放送されませんでしたが、コンケアの紹介がこうしてはじまりました。

続いて、このITベンチャー企業こと、
東京メンタルヘルスと共同でコンケアを開発する、
株式会社エクスブレーンの取締役 石田さんのスカイプインタビュー。

アナウンサー、以下A:このアプリを開発されたきっかけは?

    石田さん:ひと言で申しますと、上司、管理職としての、後悔がきっかけです。
                  具体的には、自分の席から5メートルも離れていない新入社員のメンタル不調に気付けなか
                  ったということがありました。
             A:やっぱりそれは上司としても、つらい経験でした?
    石田さん:つらかったですね。自分がしっかりしていれば、クリニック等に行かなくても済んだ、自分
                  が何をしていたのかという後悔が強く残りました。
             A:企業としてメンタルヘルス不調に取り組むことの意味について、どう考えていますか?
    石田さん:今、深刻なほど、人が採用できません。採用氷河期といわれるこの時期に、会社が取るべき
                  行動は、今いる社員の方々に、安心感、安全感を持って働いてもらえるようにすることだと
                  実感しています。
                  そのためには、数字を追いかけるだけではなく、働いている方々の心をシンプルに可視化し

                  て見守っていく、小さな変化に気付く、そして予防的にフォローする仕組みを作っていく

                  ことが必要とされてきていると思います。
             A:ありがとうございました。  (一部編集)

テレビ初出演で、いきなり全国区デビューとなった石田さんでしたが、
終始落ち着いたご様子でのインタビューとなりました。

02

翌11日の「おはよう日本」では、
【“五月病”対策最前線!】として特集が組まれました。

五月病により、体調を崩して新入社員が出社できなくなるといった放置できない事態に、
人材不足に悩む企業が新たな対策に乗り出している、とのナレーションを皮切りに、
エクスブレーン社の社内の様子が映されると、

03

・「コンケア」の簡単な機能紹介と、「コンケア」タブレット画面のアップ
・出勤時に、タブレットの天気マークを押す社員(平野さん)のインタビュー
・雨マークが連続している部下(苫米地さん)に、上司(三友さん)が声掛けする場面
といった流れで、放送が続きました。

さらに、コンケアの開発のきっかけに話が及び、
エクスブレーン社では、かつて、精神的なことがきっかけで通院したり、
退職したりする社員が相次いでいたものの、
コンケア導入後の5年間は、離職者が1人のみに抑えられ、大幅に離職者を減らすことができた
エピソードを伝えていました。

――――(社内で)気持ちを受け取る習慣ができることで、コミュニケーションの質と量が高まり、

              完全にとはいかないが、コミュニケーションの問題が解消されていく(と考えています)

先のエピソードを受けて、最後は連日出演、石田さんのインタビュー映像で締め括られました。

放送後の石田さんのコメントです。

「『いつもと違う』部下に、いち早く気づき、支援を届けるための仕組みが、ひとつでの多くの企業様に
 根付くことを常々願っていましたので、今回の放送は、その想いの伝達と具体的な仕組みの訴求に
 おいて、たいへん貴重な機会をいただいたものと思っています。
 バトンをつないでいただいた東京メンタルヘルス社の皆様には、深く感謝を申し上げます。」

<コンケア紹介動画>

「LGBTは特別な存在ではない」、当事者の研修講師が今伝えたいこと

2018年04月26日

最近、新聞やテレビ、ネット記事などでも性同一性障害や同性愛など
LGBTという言葉をよく見聞きするようになったと思います。
Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシュアル、Tはトランスジェンダー
それぞれの頭文字とった性的マイノリティを表す言葉です。
先日『広辞苑』でもLGBTが取り上げられ話題になりました。

では、LGBTの人は日本でどれくらいの人数が存在すると思いますか?
調査によると全人口の5~7%(電通総研調べ、2015年)、
これは13~20人にひとりの割合になります。思っていた以上に多くはありませんか?
日本の苗字の「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」さんの合計は600万人いると言われていますが、
LGBTの総人口はその数に匹敵する規模があります。
そう考えると俄然身近に存在すると考えられますね。

TVやマスコミでは「オネェキャラ」のタレントさんが多く露出して華やかに場を盛り上げますが、
ほとんどのLGBTの方々は差別や偏見を恐れて、
地域や職場でセクマイ(セクシュアルマイノリティ)であることを隠しているのが実態です。
あなたの周りにLGBTの人がいないのではなく、
声を上げることが出来ない状況をわかっていただきたいです。

そんななか、日本でもいよいよ制度的な取組みがはじまりました。
2003年の性同一性障害の特例法、2017年の渋谷区のパートナーシップ証明書など、
これらの制度の動きが日本を少しずつ変革してゆくと思います。

東京レインボープライドも年々規模が大きくなって、
当事者だけでなく、各種有名企業・団体の協賛、有名人・アーティストが参加。
春の東京の風物詩になる勢いがあります。

企業の取組みでも、LGBTは特別ではない存在だと意識を変えて理解し、
企業全体がアライ(支援者・理解者)になることが望ましいと思います。
そのためには、企業研修、職場整備、制度の活用、差別や偏見によるトラブル回避などを駆使し、
一人でも多くの人がLGBTであることを隠さずストレスなく安心して働く、
そんな時代が来ることを祈ります。

☆東京メンタルヘルス カウンセラー/LGBT研修講師  
熟田 桐子
※LGBT研修プログラム例はこちらをご参照下さい
※LGBTインタビューメディアサイト LGBTERによる、熟田のインタビュー記事はこちら

5月・6月病と人間関係

2017年06月2日

5月病とか6月病と呼ばれている病気があります。5月の連休明けから6月にかけて発症する精神障害のことです。新入社員が現場に適応できず「リアリティショック」を受け休み出したり、異動してきた職員が、仕事や職場環境に馴染めず、心身に症状を出したりすることです。

TMAの実施したストレスチェックで、最もストレスと答えている項目は「人間関係」です。「人間関係が面倒だ」「人間関係が悪い」「相手の反応が怖い」「無視されたらどうしよう」というのが、その中身です。人間関係が面倒になり、さらに深刻化すると、「ひきこもり状態」になります。ひきこもりの心境は、「もう話にならない」とか「関係を持ちたくない」「周りに対しては不信感でいっぱいだ」などです。人間関係を分析する学問に「交流分析」というのがあるのですが、この中では一番重症な状態と言われています。

人間関係の問題は、何も5月、6月に限ったことではありません。四六時中ある問題です。ただ過去に人間関係で傷つき、トラウマを持っている人は、ちょっとした刺激に対して反応するという特性を持ってしまいます。新入社員や異動してきた社員の中に、過去のトラウマがあったとするなら、周りの冷たい視線や怒鳴り声に反応しやすくなるのは当たり前のことです。

厚生労働省の労働局が窓口になって行っている労働相談では、パワハラを含むいじめ、いやがらせの相談件数が6万6000件(※平成27年度 出典:厚生労働省)を超え、急増しています。対策としては、信頼関係を形成する職場づくりを目指す必要がありますが、この問題は職場に限らず、学校や家庭、地域社会でも求められているところです。

心に傷があり、不安を抱えている人は、そうでない人に比べていじめを多く発見するという調査結果があります。つまり、それだけ過敏になっているということです。

                              東京メンタルヘルス 所長 武藤清栄

※ITmediaビジネスONLiNEの「6月病特集」にて、弊社所長の武藤がインタビュー取材を受けました。
 6月病に立ち向かうヒントとして、「毎日気分を記録するツールを使って、予防する」サービスである
 「コンケア」の他、企業のメンタルヘルス対策における注意点についてもお伝えしています。
 どうぞあわせてご覧ください。インタビュー記事はこちら

性をどう生きるか②~ノンセクシャルを生きる~

2016年08月15日

ある日、私のところに「自分は女性にモテない。これでは人生に暗雲が漂うばかりで、生きがいもない」と訴えるクライエントが来談された。
  
「モテる」とは、よく言われているように、人(異性・同性)から興味関心を持たれ、性的存在として魅力に富んでいることの意である。また性的存在とは、「会いたい」「一緒にいたい」といった愛慕の情や、「触れたい」など身体接触の欲求や期待を持たれる対象を指している。

 

このクライエントは、自分はそういった存在ではなかった、とこれまでを思い返していた。周りから求められてこなかったこと、必要とされてこなかったことが、性を生きる自信を失わせていたことに気づいていった。どうせ自分はモテないという思い込みが、異性に対して働きかける気力を低下させていたようである。

 

「あなたの人生にはどのような性が憑りついているのですか」とさらに投げかけてみると、クライエントは性に関する不快な体験を山ほどあげつらった。性に対して心や身体で反応する能力や、性的な喜びを体験する能力をすっかり抑圧・抑制しあきらめていたのである。言うならば性のうつ病にかかっていたとでもいったところだろうか。

 
逆説に真理ありで「性を無視して生きてみてはどうでしょう」と、クライエントに奨めたところ、溜飲が下がったようで喜んで帰られた。
 
                               東京メンタルヘルス 所長 武藤清栄

描画療法について

2016年07月28日

描画療法の1つに6場面物語構成法というものがあります。
6画面の物語構成法(The Six Parts Story Making(以下, 6PSM))は、イスラエルの心理学者Lahad(1992)によって開発された描画療法で、独自のストレス対処法を見つけ出すことができると考えられています。
6PSMは、画用紙を6分割し、セラピストの教示に従って絵を描きます。各画面には主人公・課題・援助者や援助ツール・困った状況・解決方法・結末を表現させ1つの物語を作り出すというものです。

 

方法
A4の画用紙を6分割に折り目を付けて「A4の画用紙の左上から時計回りに1コマずつ指示に従って絵を描いて、6つの場面を使って1つのお話を作ってもらいましょう」と指示します。1コマずつ教示を行いそれぞれに描画をしてもらいます。
その後、ストーリーを作ってもらい、最後に物語について質問を行います。

 

6PSMは現実の世界の自己を物語に投影させることにより、クライエントの抱える問題を浮き彫りにします。セラピストとその問題を共有してストレス対処法を見つけることを可能にするとLahad(1992)は述べています。
また、自分の抱える問題だけではなく、自分の理想や、現実の状況、自分の特性や行動パターン、援助者の価値など、今まで気づかなかった様々なことが見えてきます。
そして、6PSMは画用紙を6分割することによってクライエントが絵を描くときの負担が少なくなることと、それぞれの場面に順番に描画課題が提示されることにより、クライエントが描画表現をしやすくなるという特徴を持っています。

 

あるストーリーを紹介します。

 

テーマ:うたをうたうひと
初音ミクという歌を歌うバーチャルの女の子がいました。ミクは色々な人が曲を作りそれを歌い、色々な人が聴く、そんな日々を過ごしていました。ある日、ウィルスによる深刻なエラーで歌うことが出来なくなってしまいました。歌を作ってるうちの1人、Aさんは、ミクを歌わせてあげたいという気持ちで、ミクのためにセキュリティソフトを作りエラーを治しました。そして今でもミクは色々な人に歌を届け続けているのでした。

6場面

 

こころの奥やすみっこに隠れていたり、当たり前すぎて言葉にできなかったり、
あなたの表現したいもの、表現したかったものが見れるかもしれません。

 

東京メンタルヘルス 臨床心理士 大串保美

性をどう生きるか①

2016年07月8日

「あなたの人生は、性にどんな影響を受けたのでしょうか」
これが私のセクシュアリティの見方である。
したがってセクシュアリティのカウンセリングも、このようなスタンスで行っている。

 

ここで言う性とは、生物学的な性はもちろん、社会学的な性、つまり「ジェンダー」を含んでいる。

また、自分の性だけでなく他人の性にも影響を受けている。性が人生に影響するというのは、斯様に様々である。

 

性器レベルのような身体的な特徴もあれば、「モテるモテない」といった人気度を表す心理社会学的なレベルもある。性の差別が根底にあるセクハラの関係などもある。

 

最近は性的違和感を覚える「トランスジェンダー」の人たちも、性差別からの解放を求めている。
また近頃では、LGBTという言葉も定着しつつある。
LGBTとはL(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシュアル)T(トランスジェンダー)の頭文字をとったもので性的少数派を意味する。

 

いずれにしても人は性をどのように生きるか、ということが求められているが、その手枷足枷になるのは、性をどのように教えられて、また体験してきたか、ということに潜在的ヒントがある。
つまり、それが人生の影響ということである。

 

東京メンタルヘルス  所長  武藤清栄

梅雨とメンタルヘルス

2016年06月15日

梅雨とは6月(陰暦5月)頃に降りつづく長雨のことである。
関東地方も梅雨に入り、五月雨が降ったり、どんよりと曇り空がつづき湿気が多い。

 

五月雨の「さ」は五月(さつき)、「みだれ」は水垂(みだれ)の意味で、
雨がしずくになって落ちる様や途切れがちに繰り返す様子を表現している。

 

梅雨の語源は、梅の実が熟する頃の雨という説があるが、梅雨は「黴雨」とも書き、
「カビの雨」を意味する。この時期はカビが発生し物が悪くなることに由来しているそうだ。

 

一般的には梅雨時になると気分がすぐれなくなる人が多くなり、抑うつ的になりやすい傾向がある。
梅雨空は当社サービスの「コンケア」にも反映し、「くもり」や「雨」のマークを押す人が多い。

 

しかし一方で、梅雨空を大歓迎する人がいる。太陽アレルギーを持つ人である。
太陽の紫外線に当たると「蕁麻疹」が出てしまい、熱とかゆみを訴える。アレルギーによる血管壁の過敏な反応である。
太陽アレルギーの人たちにとっては恵みの雨であろう。

 

まさに「蓼食う虫も好き好き」ということだろうか。

 

東京メンタルヘルス 所長  武藤清栄

「季節性うつ病」には光療法が効果的

2016年05月24日

「季節性感情障害」という病気があります。所謂「季節性のうつ病」のことです。
これは1984年にアメリカの精神科医ノーゼン・E.ローゼンタール(1950~)によって提唱されたうつ病の一種です。
当時、うつ病には引っ越しによる疲弊からなるうつ「引っ越しうつ病」、ストレスを伴う大きなイベントや出来事が終わった後にくる「荷下ろしうつ病」、表情は普段と変わりなかったり、笑顔を浮かべたりするが身体に症状がでるうつ「仮面うつ病」、不安や葛藤が強く、自殺念慮や企図が激しいうつ「激越性うつ病」など様々なものがあります。それはうつ病に影響した出来事や病態によって呼び方が違うのです。
しかし、1951年アメリカ精神医学会の診断基準(DCM)が出てからは、先に記した呼び方は少なくなりました。
症状やその継続性、体質や気質、そして背景となった環境などを中心に新たな診断分類が用いられるようになったからです。

 

 

ところで、季節性うつ病とはどんな病気なのでしょうか。簡単に言えば、気圧や気温、日照時間、雨や風など気象に過敏なうつ病のことです。気象に過敏になるのは何もうつ病だけではありません。花粉症に始まり、気管支喘息、関節リウマチ、適応障害、胃腸障害、紫外線障害などは有名です。

 

一般に季節性のうつ病は、湿度の高い雨天や気温が低下し、寒くなったり急に暑くなったりするような日内変動の環境下で調子を崩します。
秋冬の時期にうつ状態になり、春夏には寛解(完治までいかないが症状が治まった状態)したり、逆に躁状態になる人も少なくありません。北国ほど発症率が高いと言われています。

 

私の知っている例では、6月と12月には必ずうつ状態になる社長さんがいました。この社長さんの場合は季節というよりも、社員に対してボーナスを支払う時期と関係していました。

 

季節性うつの治療は今までは薬物療法をメインにはしますが、2500~3000ルクス(ルクス:明るさの単位。1時間当たりの日光量は約1000ルクス)の光照射療法も奏功します。
このように考えると自然にはかなわない病気がたくさんありますが、人間は知恵を用いてそれを克服することもできるのです。

 

 

東京メンタルヘルス  所長  武藤清栄

5月病(6月病)を乗り越える

2016年05月9日

5月病(6月病ともいう)というのは、古い言葉ではあるが、毎年のように語られてきた時事用語である。
これは4月に入った新入社員や新入生が5月の連休明け以降に神経症や不安症、軽い抑うつ症状を発症することである。

 

新入社員や新入生、中には異動や転勤(転校)してきた人たちは、人間関係や新たな仕事に馴染めず、大なり小なり「リアリティショック(イメージと現実とのギャップ)」を持ち、適応困難になる人がいる。

 

最近では、友達が作れない自分を、周囲に気づかれまいとして引きこもってしまう学生や仕事の進め方について先輩や上司に聞けないため、長時間孤軍奮闘して、疲れ果ててしまう社員など、そういう自分に自己嫌悪を抱き、うつ状態になる人も散見される。

 

それでも4月はなんとか乗り切って、5月の連休に浸かりながらほっとする。

 

しかし、連休が明けても身体が言うこと聞かない。

 

過度な緊張感に襲われたり、気が張り詰めたりしてしまう。中には抑うつ的になり、意欲が湧かなかったり塞ぎ込んだりする場合もある。

 

 

こういう時は「大丈夫、なんとかなる」と自分に言い聞かせずに心療内科や神経科を受信したり、腕のいいカウンセラーにヘルプしてもらうことをお勧めする。
待合室には同じ悩みを抱えた仲間たちがたくさんいて励まされるはずである。

 

 

東京メンタルヘルス 所長  武藤 清栄

正常性バイアスのリスク~ゴールデンウィークに変えて~

2016年04月18日

担当からゴールデンウィークについて、何か書け、という話しがあった。「あいよ」と安請け合いしたものの、 熊本を中心とする九州地方の地震の最中に、ゴールデンウィークをテーマにすることには気がひける。

 

通常なら、ゴールデンウィークには由布院も黒川温泉も別府も阿蘇連山も多くの観光客で賑わっているはず。
おそらく地元民もそれを見込んでいたであろう。

ゴールデンウィークはキャンセルの電話に対応するどころか、被災者を受け入れる施設として準備をしなければならないのではないか。

おそらく県も国もそのような対策を取るであろう。

 

 

今回の地震は14日の震度7の初震(前震)で、数多くの被災者を出したが、2回目の地震ではさらに多くの犠牲者を出してしまった。

後にこれが本震であった事が気象庁から知らされる。

住民にとっては、初震(前震)が大きかっただけに「これで終わった」「もう大丈夫」と思ったのである。

 

 

この
「もう大丈夫だ・・・」
「あっ電気がついた」
「家に帰ろう」

といった安堵感に伴う過小評価する気持ちが働いたのではないか。

 

 

これを社会心理学では「正常化バイアス(normalcy bias)」と言う。
今回も、ほっとして家に帰り、寝ていた隙に本震に見舞われた人たちが多かった。

 

 

でも、我々は危機的状況の中で自分を防衛し、他人を安心させるために、無意識に「大丈夫だよ」「もう心配しなくていい」と言いきかせてしまうことがあるものだ。

東京メンタルヘルス 代表 武藤清榮

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